季節が冬へと変わり、周りが雪景色になると、農作業を終えた人々はものづくりを始める。自然からいただいた素材を用いて自らの手で民具を生み出す文化がここでは綿々と受け継がれています。特に奥会津編み組細工は平成15年に国の伝統的工芸品に指定され、その歴史は縄文時代まで遡ることのできる、生活のための伝統工芸です。

100年前の山ブドウ籠
《いにしえより受け継がれた編み組の技》
奥会津編み組細工の歴史は縄文時代までさかのぼることが出来ます。荒屋敷(あらやしき)遺跡[縄文晩期(2500年前)]からは縄や各種編組等の約1万点の籠類遺物が出土しています。これらの編組品の技法は、親から子へと伝承されて現在に至っています。
奥会津編み組細工は縄文の文化を継承している工芸品です。
《山ブドウ細工》
山中での厳しい作業に耐える頑丈な籠としてつくられてきました。山ブドウの皮を材料とし、とても丈夫なので長く愛用していただけます。
《マタタビ細工》
水切れが良く、しなやかな手触りの笊は野菜を洗ったり、米を研いだりする台所用品として使われてきました。編み終わると「寒晒し」することで強度を増します。
《ヒロロ細工》
野山で採取されたヒロロ(和名:ミヤマカンスゲ・オクノカンスゲ)を縄にして作られ、独特の繊細さがあります。
山ブドウ細工・ヒロロ細工・マタタビ細工は平成15年に国の伝統的工芸品に指定されています。